テザリング

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概要

tetheringとは「繋ぎ止める、縛る」を意味する英語の動詞 tetherの動名詞形。

典型的な例としては、スマートフォンなどの単体で通信可能なコンピューター端末を、パソコンなどの他の機器と接続して外付けのモデム(正確にはネットワークアダプタ/ブリッジとして振る舞う)のように扱い、それを経由してWWANへ接続する。パソコンとスマートフォンの間の接続は、USBによる有線接続のほか、Bluetooth無線LANなどを使って物理的なケーブル接続なしに行うこともできる。こうしたテザリングを行うために、専用のソフトウェアが開発されており、電話機によっては公式にテザリング対応を表明している場合もある。

ユーザー側としては別途データ通信専用にデータカードを入手、新たに契約を結ぶことなく、電話機による接続のみでパソコンなどでの通信が可能になるメリットがある。しかし携帯電話事業者から見れば、通常の携帯電話やスマートフォンの通信に比べ、パソコンなどで送受信されるデータの量は多いため回線が混雑する大きな要因になる。また、MVNOなどでは、卸となる通信事業者との間の契約で一定の通信データ量と費用に取り決めがあるのに対して、MVNOとそのユーザーなどの間では、見かけ上は定額固定の通信料収入および無制限のデータ通信量を提供しているように見える。そのため利用するデータ量が多ければ多いほど事業者の利用料収入に影響が出る。こうしたことから、以前は公式にテザリングを認める事業者とそうでない事業者とに分かれていた。

スマートフォンの普及とともに、従来に比べ、テザリングを始めとした大容量の通信が行われる事は増えており、携帯電話会社では無線回線やバックボーンなどへの負荷が増大し各種の通信トラブルの遠因ともなっている。

回線などへの負荷軽減や、事業収入の破綻を防止する観点から、多くの通信事業者、MVNOでは帯域制限の導入に踏み切っている。帯域制限は一部のヘビーユーザーには不評であるが、移動体通信網など無線通信網はごく限られた帯域資源をいかに有効活用するかに技術的、事業的、電波行政的にも心血が注がれており、そもそも有線網並みの広帯域の利用を期待することは過剰要求であり、ユーザーにも自粛が求められるべき、と言う意見もある。

一方では、ADSLが登場した初期の頃にも、動画などで「広帯域の利用を期待することは過剰要求である」という意見もあったが、バックボーンなどへの負荷の増大に積極的に対応したことにより、YouTubeやUstreamやskypeなど、現在の、大容量のアプリケーションを実現できた。「過剰要求だ」だと言って安直に進展を阻害するのではなく、利用(や、テレビ放送や行政使用など電波利用料の)効率の悪い帯域の整理なども含め「無線資源をいかに有効活用するかに技術的、事業的、電波行政的にも心血を注ぎ」、有線網並みの広帯域化を目指すべきだ、という意見もある。

携帯電話会社のテザリング

携帯電話会社では、主に、3つのテザリングを用意している<ref>テザリング NTTドコモ</ref><ref>テザリングオプション au(KDDI)</ref><ref name="s">テザリングオプション ソフトバンクモバイル</ref>。

  • Wi-Fiテザリング
auKDDI/沖縄セルラー電話連合)やソフトバンクモバイルでは、「アクセスポイント(Wi-Fiルーター)としてインターネット接続できる」(ソフトバンクモバイル<ref name="s"/>)などと、ルーターとしての機能であることを明記している<ref>テザリングとは KDDI</ref>。
  • Bluetoothテザリング
  • USBテザリング